takenoma たけのま YARD分室 – 痕跡

YARD分室  –   痕跡

【たけのま2階にて「YARD分室 – 痕跡」公開中】
たけのま2階では、
清水博志さんのレジデンス作品
「YARD分室 – 痕跡」を公開中です。
2階の1室が変化するアトリエに。
以下、清水さんによる解説を見、
そして作品も見ていただくと
さらに楽しんでいただけるかと思います。
ぜひお運びくださいませ。


2021.7.7(木)-31(土)
open: 月-木 13:00-17:00
※12日(月)はお休みとなります。
※23日(金)、31日(土)はopenいたします。
展示期間中は入場無料となります(カンパ歓迎いたします)。
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15日(木)、23日(金)、31日(土)は清水さんが在廊いたします。


YARD分室 – 痕跡 
2021年 夏
-シミズヒロシの脳内スキップ-
たけのまの
2階の奥の角部屋を小さなアトリエとして使わせていただく機会を得た。
日頃、自宅の作業部屋をYARDと呼んでいるので
この部屋をYARDの分室 とさせてもらうことにした。




1, 箱庭
箱庭を設置することだけはすぐに決まった。前回の展示で使った砂があったから、、
実は部屋を丸ごと箱庭にしたかったがそれには砂が足りなかった。。
この部屋のサイズだったらおおよそ300kgの砂があればできるであろうことが
わかったので、これはいつかやることにして、
今回は三つの箱庭を分散して配置することにした。
箱庭や枯山水、、10代の頃からずっと興味があったが
箱を用意して砂を入れて石を置くだけ、、なのに
なかなか いざ実際にやってみるまでには至らないもので
この歳になってようやく具体化した。
具体化してみてわかることがある

改めて
砂のもつ無限力 流動性
触れた時のレスポンスの良さなどに驚かされる。
一瞬で砂遊びをした頃に戻る。スキップしてた頃の自分に戻る。
とにかく砂と戯れ、その上にモノを配置することの楽しさ
これを共有しておこう。
滞在中時々砂と戯れることが作業の停滞をスキップしてくれる効果があった。
古い起源のこのアイディアは構成がシンプルだけに
奥が深くここから先がまだ永いと感じていて
今は盆石に注目している。


2 , ノープランの制作
日常的にしている作業の断片を持ち込む。
身の回りに集まってくるもの
目の前に現れたものを使って
気になっていたことを実験してみる。
頭に浮かんだものや発想をそのままやってみる。
できたものを配置することで
空間にアクセスし何かしらの秩序を作ろうとする
さて
展示するという行為とは一体なんだろう。
観せたいものってなんだろう
やりたいことはなんだったろう
などと考えながら
そこにあるものを手に取り
陳列して見る

バランスを観る
配置は空間にリズムを与える
結局 自分の場合
絵を描くことも
モノを置くことも
リズムに集約していく。
作りかけの制作や
やりかけた作業も
そのまま自分のリズム
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日常の中に埋没している面白みや愉快なことを
もう一度ほじくり返したい。
あちらこちらほじくり返して
分散・分裂する制作
散らかる、片付ける
おもちゃ箱をひっくり返したような世界
ひとたび耳がひらけば世界は音楽そのものだ と 感じられ
感覚が開いてしまえば モノは語り出し、踊り出すことを知っている。
チャチャチャ
おもちゃのチャッチャッチャーー♪
チャッチャ と やるのだと
脳内でスキップしてる人がいる
脳内で何かが滞ったら すぐに スキップ する
そして前に進む
人間は前進する生きモノ
人間は痕跡を残す生きモノ
この部屋自体が未完成のコラージュで
滞在した三日間の 痕跡 です
(それ以前の痕跡もあります)
作業は途中のままなので
引き続き変化していくでしょう。
あなたの痕跡も残しておいてください。
箱庭は自由に自分の庭を作ったり
砂紋を描いたり戯れてください。
他のモノも破壊しなければ触れて構わないし
配置を自由に変えてもらって構わない。
椅子に座って時間の許す限り物思いに耽ったり、
作業をするのも良いのではないでしょうか。
机の上の紙と筆記用具もご自由に。。


■清水博志 (Shimizu Hiroshi)
パーカッショニスト、インプロヴァイザーとして東京をベースに活動。
打楽器と非楽器の演奏を通じて時間や人や人以外のもの と関わっている。
即興演奏を軸に多岐にわたるバンドで活動・サポートする傍ら様々なアーティストやダンサーと共演。
パペットシアターやパフォーマンスチームのメンバーとして海外で公演やワークショップを行う。
リズムと歩くことにフォーカスしたボディーワークショップを不定期で行う。
採集音源を使ったアナログな手法を駆使した楽曲・音響の制作のほか
演奏と非演奏のはざま、音楽と音のはざまのような割り切れないものへの興味から
リズムによって世界を捉える試みとして演奏以外の表現も積極的に展開している。


たけのま
tenjishitsu:Tür aus Holz 竹之丸
open:月〜木 13:00-17:00
231-0847横浜市中区竹之丸194
Instagram: tt.takenoma
FB: tenjishitsu:Tür aus Holz
※感染症対策のため、窓を開けての空気の入れ替えを行います。
また、入場の際は手指の消毒、うがい、手洗いのご協力をお願いいたします。
※入場料金¥500 たけのま会員・小中学生は無料です。
!!7/7-7/31は入場無料となります。!!


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たけのま会員を募集しています。
会員になっていただくと、たけのまの入場料は無料となります。
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会員になりたい方は、スタッフまでお声かけくださいませ。
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◉ 山手駅(JR根岸線)より徒歩約10分
◉ 桜木町駅(JR根岸線)または、日本大通り駅(みなとみらい線)より
横浜市営バス21系統(市電保存館行)「柏葉橋」下車徒歩約5分
* やまのうえからは徒歩10分ほどです
* 駐車場はございません
* 住宅街となっておりますので、近隣住民の方へご配慮くださいますようお願いいたします

たけのまは、竹之丸の住宅街にある築約70年の一軒家を元の造りを活かしながらリノベーションして生まれたスタジオ、ギャラリー、スペースです。1Fはキッチンと居間、2Fは下宿の造りになっており5部屋の空間があります。