世界規模で日々拡大する新型コロナウイルスの感染者数
政治・経済・医療・福祉・文化、毎日の暮らし
すべてがおびやかされ、先も見えにくい
過去の大災害と異なるのは、
局所地域への被害ではないこと、集まれないこと
誰もが対岸の火事ではない
昨日までの常識は通用しない
発想の転換が大切
自分の身は自分で守り、となりの人に手をさしのべる
同じ意識と行動は、個人と地域と世界をつなげる
あしもとを見つめ、気づき、シンプルに行動すれば、
いつのまにか、もっとおもしろい世界になってるはず
世界中で暮らす市民のみなさまに
いま、どんな生活をしているのか、街の様子はどうなのか
メッセージをいただきました
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- Japan
- Kanagawa
著名人が次々と新型コロナウイルスに感染している。高齢者はやはり重症化している。若者やこどもでも発症、重症化が起こっていると報道された。自分も、いつ感染しても不思議ではない、そう思うほどすでに、身のまわりにウイルスはいるに違いない。身体への侵入を防ぐ、入ってきても発症しない体、軽症でしのげる抵抗力のある体にしたい。
私は、神奈川の生産者たちの農産物専門の『野菜市』を営んで16年目に入った。
縁あって、県内生産者が運営する(有)神奈川農畜産物供給センターに入職したのが1987年。以来、神奈川の生産者と農業に魅せられ逃れられなくなった。同センターを2004年に退職して始めた野菜市は、おもに横浜市南区と藤沢市、鎌倉市玉縄の決まった場所で火曜日から金曜日に開いている。そして、一緒に神奈川の生産者と伴走する仲間を求めている。首都圏にあって農地は1割にも満たないが気候や水源、土質、立地条件や歴史にも恵まれ豊かで多彩な農業が営まれている神奈川と周辺の地域。『地産地消』に注目が集まり始めて20年になるが、1年を通じて身近な生産者が育てた作物で食卓をまかなえる地域は貴重だ。酪農、養豚、養鶏、肥育牛の生産者も頑張っている。身近に利用してくれる人々が暮らす都市、都市近郊農業は、いわゆる有機農業や減農薬農業を県域全体でとり組める可能性がある。つまり、見かけではなく、作物本来の栄養に満ちたおいしい作物、文字どおり『医食同源』を実践できる作物を都市に暮らす人々が手にし利用できるということだ。神奈川の農業への期待は、国連が提唱する『家族農業の10年 ー2019年~2028年ー 』が後押しする。そして、今般の新型コロナウイルス禍だ。外出を控える生活でも、食べ物は必要だ。感染から身を守るために、食事は重要な要素になる。
野菜市に来てくださる常連の皆さんも日を追うごとに表情は暗くなっていく。テレワークになって家族としか向き合った会話がなくなった人、時短を求められた人、時差出勤。休校などで子どもが在宅するようになり食事を三度三度つくるなど『私のほうが病気になりそう!』と悲鳴を上げる母親。外に出るのが怖いという八十代の女性たち。都市だけではない。高齢化した地方の村落では、外部からやって来る人に警戒し、怯えていると聞く。
同時代に生きる世界中の人々が誰も経験したことのない事態が進行している。しかし、自分ができることは、何も変わらない。東日本大震災と福島第1原子力発電所爆発事故の時もそうだった。阪神淡路大震災の時には救援物資を仮眠程度で届けに向かったが、すでに自分に余力無く、日々の野菜市を開くことが自分にできる非常事態での活動だった。
今回も、日々を生き抜くための農産物を生産者とともに利用してくださる皆さんに届け続けようと思う。そうして、少しでも明るさを取り戻す役にたてれば、と願う。三好 豊
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- Italy
- Firenze
毎日流れて来るニュースと違って、鳥のさえずりがきこえる澄んだ空の毎日です。トスカーナの丘では、アネモネやチューリップが咲き、続いてポピーの蕾がふっくらしてきました。
我が家は中心地までトラムを利用して30 分程の比較的郊外にあり、オリーブと葡萄の畑に囲まれており、いつでも新鮮な空気を吸うことが出来ます。子どもはハンモックで読書したり、自転車で走り回ったり、バスケをしたり、それぞれ思い思いに過ごしています。もちろん市街地でも緑を愛でることはできますが、それより恵まれているという環境に感謝しています。
感染拡大を許したイタリア北部の外出制限からはじまって、イタリア全土の学校が閉鎖されたのが3 月5 日(そろそろ来るか、のタイミングで首相と教育相の記者会見が4 日夕方)、その後外出制限が適用されたのは3 月10 日。これらの時間差も感染を拡大させてしまったようです。
学校によってばらつきはありますが、うちの子どもが通う学校ではオンライン授業が週に数回あります。正直、自宅学習に付き合うのは親としても骨が折れますが、これも向き合う時間と受け止めています。そして、家にいると甘えも出て、しょっちゅうお腹空いたー、と子達。折角なので、一緒に手作りに精を出しつつも、学校や給食の有り難みを痛感します。
今までのようにふらっと買い物もできなくなり、多少並ぶ覚悟が要りますが、パニックもなく、買い占めもなく、列を守っているイタリア人。自己中心的なイメージとはまた違う側面を見た気がします。品薄感も全くない訳ではありませんが、流通を出来るだけ平常に保ち、そして自給率も高いスローフードの国の底力を感じもします。外出制限を違反すると厳しい罰金も課されます。健康的な生活を含めて程よい緊張感を持って日々を送っています。
イタリアはヨーロッパでもトップの高齢化国家で、かつ医療費は無料同然のため、「念のため」で医療機関に行ってしまう人も多く、そこでも感染が拡大しました。ハグもキスも大好きで、人懐っこく家族思いの寂しがり屋の国民性が出てしまったかな、とも。
集中治療室、病院のフロントラインで働く友人から医療現場の圧迫状態を聞いたりすると体制の改革と共に全体の精神的なケアも必要かと感じます。また観光業で成り立っているフィレンツェ、経済的ダメージは計り知れません。私も仕事を休み、家で庭仕事に勤しんでいます。
以前住んでいた第三国に比べると働くことを強いられるイタリア社会、日本に近いと思いますが、スピードに追われ、日頃から気持ちに余裕が持てなかったりするので、この不思議な期間は心を落ち着かせ深呼吸、本来の感覚を取り戻す調整期間と思ったりもします。息子が形容した「バカンスウイルス」がいい得て妙でおかしかったです。
発展途上国の中で死亡率が低い一つの理由は、そもそも高齢者が少なく、重症化する人口層が薄いと聞きました。コロナを通じてまた違った社会も見えてきます。
人間が利便に走って消費社会にのまれる中、ウイルスはときに変異しながらうまく残る道をいっている。どんなに小さくても。生命の真理のようなものを感じます。そこから学ぶことも多いのだろうな、と。人間としての賢さ、感情、そういった力も大事にしながら、地球と言う空間で全体が繋がっていることを念頭にどう生きていくのか、思いを馳せつつ、過ごしています。
そして、皆が政治にも関心を持つ機会になれば、と願います。 -
- from
- France
- Paris
2020 年3 月26 日午后
From PARIS
初春の明るい日差しが、パリのアパルトマンいっぱい満たしています。
40 年以来の公害のない空というニュース、大きな窓を開いて深呼吸をするとわかります。夜になると星も見えます。こんなポエティクな夜空、パリに住んで20余年なかった。
これをしなさいという強制なく、ただ守られたその家から出ないで、という国の令は、ココンの中にいるのと似ています。
ただ、ニュースから耳と目を塞げば。
外界で起こっていることと、家の中の空気の違い。
それはひどくシュールレアルで、私は時々、現実感を失います。
夜20時になると、教会の鐘が一斉に鳴り響き、パリ中、拍手が響き渡ります。
人々がみな窓から乗り出して、医療関係の人たちに、戦争(マクロン大統領の言葉。「今、フランスは戦火にある」)だったであろう、厳しい1日に感謝を捧げる拍手です。
町中に、拍手や音楽が響いて、毎晩、胸がいっぱいなる瞬間です。
私も子供達も、手が痛くなるまで、拍手を続けます。
フランス人の親友の旦那様は病院で働くお医者様ですが、旦那様が、このパリの街に響き渡る人々からの拍手を聞いた最初の日、涙をこぼしたそう。初めて彼の涙を見たと、静かに言いました。
日々、情報が変わります。
そして、日々、現実味をともわない現実が、ニュースとなって飛び込んできます。
外出は自分も家族も、ストレスいっぱいです。
外出許可書を持ち、帰ってくると、消毒をします。買い物もみな。
子供が、友人たちとTV 電話に集合して、一緒に宿題をしています。笑い声が時々聞こえて、それだけでほっとします。
私も夕方18 時には、友人たちとPC を同時に広げて、エアロビックをして大笑い。体が鈍らないよう、そして、何か大切なことをきちんと確かめるよう。
電話を終えた子供が言いました「すごいよ!友達みんなが昨夜、誰かに追いかけられているこわーい夢を見たんだ!すごい、僕たち繋がっている!」
わぁすごいね、と何気なく答えながら、彼らも精神的ストレスも抱えていることを知らされます。
夜、ニュースを見るたびに、ぐっと血が下がります。突然、喉が痛く、頭が重くなった気がします。どんと暗い気持ちになり、どうしてこんなことになってしまうの、と思います。
でも “ どうして“ の答えは、人間へのここ数十年の罰。
植物も、動物も、地球の、人間以外の生き物は、この病にかかりません。それどころか、いつも以上に元気で、幸せを取り戻しているのです。
人間の代わりに。
その思いは、私に現実に対する怒りをもたらさず、世界を省みることにつながり、次の未来を思わせます。
ニュースを見聞きして病気になった気がした精神を、持ち上げてくれるのは、音楽で す。
緩やかで優しい音楽。
そして、本棚で色が変わってしまい始めた画集をめくります。
美しい様々絵や写真に、
アートの人間への力を、今まで以上に、感じます。
夜は、ただ家にいただけなのに、いつも以上に疲れています。
睡眠トラブルにならないよう、ベッドに入る前に、現代バレエのレッスンで使うストレッチをいくつかします。
それは偶然にも、眠りをもたらすヨガと同じということを、最近知りました。
そしてまた、同じ朝を迎えます。
朝起きると、窓から手の届きそうなところにある木々の若葉が、また 増えたり、枝が一層伸びていたりします。大丈夫。
終わりは必ずきます。
それは突然だったりして、気がつくと、こんなこともあったな、と思っていることでしょう。
カオスからくぐり抜けた、愛しい、緑と青の地球で! -
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- Netherlands
- Amsterdam
アムステルダム(限りなくZUID に近いDePijp の片隅)の現在
5 月末日までの集会の禁止と特定の店舗や施設の閉鎖はあっても、スーパーやドラッグストア、雑貨店( AH, etos, Hema) は通常通りオープンしてます。スーパーでは小麦粉や卵、野菜が売り切れた日があったもののすぐに入荷するので、特売を選ぶ余裕があるほど食料品についてはまったく問題ありません。ただ、小麦粉は常に品薄なのでみんなパンでも焼いてるのかな?と想像しています。エリアによってはトイレットペーパーなどの買い占めがあったとも聞きますが、DePijp はいたって平和。普段は住人と観光客でごった返すストリートマーケット(アルバートカイプ)は出店数は半減しつつも昨日の時点ではオープンしていました。
集団の定義が3 名以上ということもあり、先週末あたりから毎日晴天の中、カナル沿いの我が家の窓からはジョギングや散歩、立ち話を楽しむ住人たちの姿がみえます。そもそも対応の着手が遅かったオランダでしたが、緩やかに感染を受け入れて集団免疫をつくる方針をとったこともあり、個人が外出することは禁止されていません。アムステルダム在住オランダ人の友人たちは楽観的な人が多いのか正常性バイアスが働いてるのか「できるだけいつも通り暮らしてます」という人や「ちょっとの辛抱、数ヶ月後には元通りの生活になるさ」という考えの人が大半。地方に住む友人はアムステルダムの緩さを知って、無責任に出歩くなんて非常識!うちのエリアはみんな自宅で過ごしている!と憤慨しています。オランダ以外の外国人たちは人によって慎重派/軽視派いろいろ、日本人も同様です。いずれもアルバイト掛け持ちがメインワークだった人は突然仕事がなくなり一時帰国した人多数です。オランダでももちろん補償はあるがそのカードを使うと永住権の申請に響くと言われており、EU 圏以外の外国人フリーランサーは危機的な状況にある人も多いので何らかの措置が取られるかもしれません。
帰宅後やトイレの後も手を洗う習慣がない人が多いオランダ。収束まではまだまだ時間がかかりそうです。 -
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- China
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こんな時に暖かいメッセージを頂くのが一番嬉しいですね。
香港は、約2 ヶ月ぐらいの自粛で、私もほとんど週一回買い物だけ行っていて、外ではマスクを、飲食店も客はあまりいないですね。友達がまだ仕事毎日行く人もいますが。
日本も、オリンピックがようやく延期の決着がついてある意味よかったけど、生活の不便、少しの不安と緊張感はあるかと思いますね。私、スペインの老人ホームのニュースを見て特にショックを受けました。本当に色々 考えさせられる時期ですね。実は私も今回のきっかけで学校を辞めて今ひとつの転換 期です。
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- USA
- New York
久しぶりですね!最近いろんな人とオンラインで繋がって嬉しいです!
こちらは薬局、食料品店、最低限必要な店以外は全部閉まっていますよ。この数週間を境に世界は経済、生活共に今までとはあらゆる面で変わると思います!
NY がロックダウンできているんだから横浜も大丈夫だと思います。2 週間分の備蓄をしておいて損はないと思います。 -
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- USA
- New York
うちの近所のブルックリンブッシュイックは、いつも通り。人通りがめっきり減っただけ。マンハッタンにはもうおよそ2 週間出掛けてないからわかりま せんが、友人が撮ってる写真を見るに、概ね人っこ一人歩いてない感じ。ロックダウンって別にものものしくはなくて、要は、食材購入、いぬの散歩、幼児とかのお外で遊ぶとか以外は禁止ってなだけ。最初に言った、いままで通りというのはそういうことです。
うちのdaycare(保育園みたいなもの)は2 週間しまっちゃったから、大変です。2歳児の男の子で元気なので、このエネルギー放出が大変です。ちなみにぼくはフリーランスなので予想通り全ての仕事がキャンセルもしくは延期になろ、収入がゼロになりました。妻は大学の授業受け持ってて、元気な息子のいるなかでの作業は非常に困難です。
まぁー、トランプが疫学の関係者なんかの意見をおとなしくきくなら、あと1 ヶ月 はこれが続くのかなぁ。そしたら、ぼくはお金借りてまわるかな。
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- USA
- New York
2020.03.20
改めて考えてみると、正しい情報を伝えようと一生懸命になることは、不安を煽っているということではないし、スーパーの列にちゃんと並んで備蓄のために多めに物を買うのはパニックではない。しばらく外はずっと嵐で家から出るのは嫌。なので、あらかじめ買い出しに行く必要があって多めに買うのは普通だと思うし、いつでも買い物に行けるなら買いだめはしなくて良い。買い占めはダメ。正しい情報を先に知って慌ててでも準備しておけば、本当に必要な時に慌てなくて済む。そういえば先週、ちょっと慌ててNY を出ようとしたら、友達らが様々な情報くれて、結局「今は動かないのが一番」という結論に落ち着いた。自分は無症状なだけかもしれないし。
軽くパニくるぐらいは誰でもあるね。そのおかげで荷造りと心の準備はできている。2020.04.03
日本のニュースなどを見ていると、この混乱について、世界中の誰も何の責任も取れないという当たり前のことを理解していない人が多いような気がする。日本人は国に期待しすぎなのでは? と思う。政府も十分にそれに答えられず、まるで思考停止のようだ。政府には過度な期待をしない方がいい。まずは感染拡大防止と、国の医療システムをできる限り維持することを最優先としてもらい、その他の話はあとですれば良い。現金給付の話など進んでいるが、来月でもできる。それよりも今、知られている情報をみれば、もはや行政の指示や補償云々を待っている場合ではないのは明らかだ。
すみやかに家庭に必要な適度な備蓄を確保し、3 週間ほど家にいて経済活動の我慢すれば、その結果、今後の自分を含む社会全体のダメージを減らせる。都には外出自粛要請が出ている。この今も、緊急事態宣言を待っている間に、状況は悪化している。政府の対応が遅いというなら、今の状況を理解している人からだけでも自らはやく行動するしかない。 -
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私はニューヨーク近郊のニュージャージー州の街に住んでいる。この街はニューヨークから車で30 分ほどの場所にあり、多くの住民がニューヨークで勤務している。金融関係の住民が多く、高所得の人々が多く住む住宅街である。州内で三月初旬から徐々にコロナウィルスの感染者が急増するにつれて次々と対策が実施された。三月中旬にはニューヨーク州やニュージャージー州で自宅勤務、休校、外出禁止令が続いて勧告され、「Stay home」の意識が徹底された。非常に印象的だったのは住民の意識の高さだ。自宅勤務と外出禁止は徹底的に守られていた。自宅から最寄り駅には普段は200 台以上通勤者の車が停まっているが、自宅勤務が勧告されてからは平日でも車は一台も見られなかった。レストランはテイクアウトのみの営業となり、病院、スーパー、ガソリンスタンド、運送業など、生活必須以外のお店は営業停止となった。街に出ても圧倒的に人が少ないことがわかる。普段は車や人でごった返す街には人が少なくゴーストタウンのような雰囲気になっていた。コロナウィルスを拡散させてはならない意識の高さは自分への心配だけではなく周りの人々への配慮がベースとなっている。健康状態の良い人であれば、症状がなかったり重症化する可能性は低くても、感染をしていれば自分の大切な家族の健康を危険にさらすことになり、他の高齢者や疾患を持っているかもしれない人々へも迷惑をかけることになる。自分が犠牲となり、自宅勤務や不要不急を徹底することが社会に対する責任であることをこの地域の人々は理解しているように感じる。私には10 歳と15 歳の子供がいるが、休校になってからは平日午前中にオンライン授業が行われている。各生徒にパソコンが支給されているので、このような対応が可能となる。先生は毎日のカリキュラムをメー ルで子供と両親に指示し、それをオンラインで勉強することで、出欠の管理も同時にできている。授業や先生の意向によっては決まった時間にビデオ授業を実施している。これは授業の難易度の高い高校で行われる傾向が強い。街の教育委員会のトップからは生徒と親に対して毎日メールが送られ、外出禁止や友人と接触しないことの徹底や最新のコロナウィルス情報を提供し「何故隔離が必要か?」を子供達にしっかり理解させ、意識を高めるように指導している。
自分が感じたアメリカの良さは政府、各州の州知事、市知事がメディアを介して良くも悪くも事実を国民に伝える意識の高さだ。それにより多くの国民がコロナウィルスに対する理解力が高まり、最新状況を把握でき、対策として何が必要かを理解することができる。アメリカ主要ニュース番組のCNNでは24 時間体制でコロナウィルス関連の報道がされており、とにかく情報量が多い。常時様々な地域や分野の専門家が番組に出演し、多角的に情報を提供している。そのため国民一人一人が状況を理解でる環境にある。感染者の増加する傾向が見られた時期からすぐに自宅での隔離が徹底されている。それにより失業者も増加しているが、政府としては早々に経済対策を行い、年収条件を満たす人々に対しては大人に約13 万円、子供に5.5 万円が給付されることになっている。アメリカは決断と行動が早い。自分の意見をしっかりと述べる国民やジャーナリストが常に国に対してプレッシャーをかけているので、国や政府はそれに応えようと必死に対応をしている。トランプ大統領でさえ毎日のようにメディアに対してブリーフィングを行い、最新情報を国民に伝えている。ニュージャージーに住んで約5 年になるが、アメリカの良さを実感できたと感じる。情報収集、情報開示、分析、決断、行動のプロセスが徹底されていることは素晴らしい。これだけの対策がされている一方で感染者数は世界最多となっている矛盾もある。コロナウィルス対策の徹底度合いに地域差があるのかもしれないが、これだけ対策が徹底されているなか、感染者数が増加し続けているのは、トランプ大統領のコロナウィルス対策の決断と実 施が遅すぎた理由があるのかもしれない。私の住む街のように他地域でもコロナウィルス対策が徹底され、被害が最小限になることを祈りたい。
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イギリスでは日々深刻度が増しています。学校閉鎖は日本よりもだいぶ遅れをとりましたが、一旦始まると、間も無くジョンソン首相による緊急会見が行われ、全国的なロックダウンが開始しました。
学校のオンライン授業、日本でいう中学生の下の子は、課題がネットに載せられそれをこなしていく、というスタイルで問題もなくまわっています。一方、大学受験を予定では来年5 月に控える上の子は、オンラインでの授業が潤滑にまわるまでは多少時間はかかったものの、10 日ほど経った今はだいぶスムーズに回ってきたようです。クラスメイトとのペアで行う作業なども、ビデオチャットをしながらやっています。大学入試試験がキャンセルになってしまったので、どうやって公平に生徒たちの最終グレードを出すかで、受け入れ側の大学も、送り出す側のカレッジの先生方たちもとても忙しいかと思います。受験生達も自分たちのグレードがテストなしでどう設定されるのか不安に感じている子達も多いようで、ここまで頑張ってきた分とても切実な問題です。
スーパーなどの、生活費需品を販売するお店以外は閉店。オフィスもほぼ閉まって、多くの人が自宅から仕事をしています。自宅から仕事をしている人たちは今まで通りのお給料が支払われますが、オフィスやお店を閉めている間、職種によっては仕事ができなくなってしまった社員を解雇にはしないで、待機させるfurlough というシステムでは、基本給の80%(上限はあります)が国からビジネスに支払われるそうです。今のところ、3 ヶ月となっています。しかし、主に飲食店などにおいては、これが発表させる前にリストラに遭ってしまった社員も少なくなく、なおかつfurlough 対象者となる規定がいろいろある為、みんながみんな今までの80%の収入を確保できるわけではないのも現実です。
また、失業手当の申請も、オンラインでのID 認証に問題が生じたり、このコロナの影響で申し込みが大きく伸びていて対応が間に合っておらず、実際に申請者に給付金が届くまでの時間はかなりかかってしまうようです。
住宅ローンは3 ヶ月ブロックできるようですが、賃貸をしている人たちへの援助はないのか、終息の検討が全くつかない今、課題はまだまだ山積みです。新しい情報が常にニュースで更新されます。スーパーは、ロックダウン直前から、トイレットペーパー、消毒液などの定番用品に加え、パスタ類、米類、缶詰類、冷凍食品、小麦粉など、長期戦に備えてか、日持ちのする食品があっという間に消えていきました。
ロックダウン直後、国営病院の第一線で働くナースが長時間のシフトの後にスーパーに生活必需品を買いに行ったところ、棚が全て空っぽで何も買えなく、みんなに思いやりをもって買い物をするように訴えた動画が何万回もシェアされました。また、お年寄りが同じように何も買えなかったというのも問題視されました。それを受けて大手スーパーは、すぐ対策をとり、お年寄り、医療従事者専用の時間が設けられるようになりました。並行して、需要が急激に増えたことでウェアハウスからの商品の流通が間に合わなかったこと、棚の補充をする手が足りなくて棚が空だったということをふまえ、ドライバー、ストック補充スタッフを数多く募り、今ではトイレットペーパーやパスタなどが買えるようになりました。ただ、人と人との距離を2m以上保つことが感染を防ぐと言われているので、店内に入れる人数を規制し、入店後も2m間隔のスペースが常に確保できるように注意が払われているため、入店するのに列を作って並ぶことが珍しくなくなりました。店内では常に店員さんが店内の拭き掃除などをして感染予防に最善の努力を尽くしてくれています。
大手スーパーがこぞって三月にクリスマスシーズンを上回る記録的な売上を記録したそうですが、その一方で、ローカルの小さな小売店に足を運ぶ人たちも増えています。
閉店を余儀なくされたパブがエールやラガーをボトルに入れ、デリバリーサービスを始めたり、カフェがコーヒー豆をデリバリーしたりしています。ただレストランとなると、キッチンに何人か必要なため、デリバリーサービスを提供するかどうか、経営側とキッチンで働くスタッフ側が様々なリスクを想定し意見が一致しないとなかなか実現できないようです。コミュニティサイトでは常にどのお店がデリバリーをしているか・始めたか、外出が規制されている今、デリバリーは便利さと、地元のお店を守りたいという気持ちの相乗効果で需要が高いようです。この事態が収まった際に、少しでも多くのお店がまた営業を始められることを心より祈っています。近所の若い健康な人達はお年寄りや自宅待機をしている人たちへ積極的に助け舟をオファーしたり、病院へのボランティアへの応募者もとても多いそうです。お年寄りや病人はいないうちにでさえも、ありがたいことにヘルプをオファーするフライヤー、近所の人たちから電話やメッセージがありました。私たちも近所の一人暮らしの老婦人と定期的に連絡を取っています。
コロナが要因で、在英アジア人への人種差別のニュースや話を聞くこともありますが、みんなで乗り越えようという空気感も間違いなくあると思います。
そして改めて国営病院で働く医療従事者の方たちへの感謝の気持ちが高まります。先日はClap for Cares といって夜8 時にみんなでドアや窓から、医療従事者や介護職員に感謝を表す拍手が一斉に行われ、うちの周りのご近所さんもみんな顔を出し、拍手をした時はほんの数分だったのですが、温かい気持ちになりました。一日も早くこの感染のスパイラルが収まるように、stay home/ social distancing と いうスローガンで一人一人が意識を持って生活をするのが、今の私たちにできる最低 限のことだと思います。
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- Italy
- Rome
3 月10 日に完全なる外出禁止令が出てから、20 日間。家から外に出たのは、その間に車で1 度だけ。一人で車で出て、食材などの買い物でもしようと思ったけれど、警察の検問を見かけて、面倒なことになると嫌なので、さっさと戻ってしまった。あとは、ずーっと家にいる。
もともと専業主婦ってやつで、家でダラダラ過ごす日々を何年もやっているので、実はあまり普段と変わらない。コロナ云々よりも、自分のそういうダメさを改めて目の当たりにさせられて、それがキツい。
イタリアは崩壊状態、という報道を見て、日本の友人が心配して連絡をくれるが、崩壊しているのは、北イタリアで、わたしの住むローマは感染者数も少なく、わりと平穏に暮らせている。
わたしにとって精神的にもっともどんよりさせられたのは、3 月20 日に来た「ローマー成田便が4 月いっぱい飛ばなくなる」という大使館からのメール。これで、もし東京の両親になにかあっても、私はすぐには飛んでいけない。ヨーロッパ便を駆使して帰れるでしょうが、やっぱり、足がなくなるって怖い。その晩はよく眠れなかった。それと、イタリア北部のベルガモの町を列をなして走る迷彩柄の装甲車の写真。中身は棺桶。死者数が多すぎて、荼毘に伏すことが追っつかない。感染してはいけないから家族にも看取られることなく、自分の町から遠く離されて、燃やされちゃう。このニュースは辛かった。
自分はなにができるのだろうか? とも考えた。いろいろ出来そうだが、キャパが狭い私には、まずは家から出ることのできない自分の子供二人の面倒を見る、ことと、自分が落ち込まないようにすること。実際は、イライラしてばかりいる。いつもどおり。はじめはローマの日本人のコミュニティ、例えば既存の日本人会が、こういう緊急時に助けあえる機能や、動きさえまったくないので、作ったらどうか、と思った。学校に行けないことで、働くお母さんが大変なら、なにか助けあえないか? と。思ったけど。何年も住んでいるのに、そういうことを一緒にガシガシやる仲間がいないという。。。。
1 ヶ月こういう生活をしてわかったのは、人間、なにが大事って、太陽。太陽とフレッシュな空気。本当に大事。旦那もわたしも、「なんか調子悪いね」「気持ちが落ち込んでしょうがない」という日があった。考えると、前日曇りだった。曇ると、本気で気持ちが暗くなる。うちはラッキーなことに、どでかい屋上テラスがあって、そこに出ることで、どんだけ救われているか。
あとはクリエイティビティ。毎日なんにも変化がない、なら、自分で成長していくしかない。毎日毎日まったく変化のない生活の男が、ピアノをはじめて、人生に彩りが・・・そういう映画があると聞いた。周りは変わらない。家にいてばかりでは、やはりつまらない。自分で感じられる成長、それを生活に入れ込むことが大事。わたしはフランス語を再開した。いいじゃん。1 日1 単語覚えるだけでも、あたしは昨日よりも成長している。
「買えないものは作ろう!」プロジェクトも支えになっている。父の日(イタリアは日本と違って3 月19 日、キリストのお父さんサンジュゼッペさんの日)に、花は買えないから折り紙フラワー作ってみた。大和和紀の漫画で「ペストから鍾馗様が守ってくれる」というの読んだの思い出し、そしたらたまたま必要品の買い物から帰ってきた旦那が「テラコッタ粘土買ってきた」という絶妙のタイミングで、自分たちで鍾馗様像と鍾馗様瓦風を制作。アマゾンでテラコッタ用ラッカーまで買って、上塗り。これで、うちは守られてます! 「オリンピック聖火、このお彼岸の時期にやるなんてうまく行くはずない」というFB 投稿を見て、お彼岸はお彼岸らしく過ごすべき、と、人生初のぼたもちも作った。スコーンも焼いた。ラジオではピザの作り方をずっと流している。
「FISH」「GT(Garlic Tennis)」という新たなスポーツも開発した。FISH は風船の中 に少量の水を入れたものをボール代わりにやるテニス。形状が魚に似ていることから命名。FISHは隣の家に飛んでってしまうことが多く、それを取るためのUFOキャッチャーみたいなのも自作した。その後、家にあった伸びる紐、スーツケース用に使っていた南京鍵、メタルチェーン、ガソリン用ミニタンクを駆使して、にんにくが入っていた網にテニスボールを入れて、水を入れたタンクに伸びる紐でつなげたガーリックテニスを発明。これで近隣に迷惑をかけずにすむ。毎日、発明して旦那は楽しそう。おかげでスポーツもできている。ミニマリストでなくてよかった。たいてい、うちにある何かと何かを組み合わせば、必要な何かが作れる。
これまでの経緯を自分のためにも記しておきたい。
当初、イタリアはコロナウィルスは、中国、広く見ても東アジアの話だろうと、たかを括っていた。2 月半ば、中国の死者数の増加、ダイアモンドプリンセス号に乗っていたイタリア人(約30 人の乗客と船長ほか船員)を連れ帰ってくる話、ローマではじめてコロナに感染した中国人カップルが感染症専門病院に入院したニュースも出る。それでも、国営ラジオで「マスクをすべきか?」という問いに「必要性を感じないし、かっこ悪いし、しない」とほぼ全員が答えるような呑気さだった。中国人いじめがはじまって、私も歩いていたら如実に睨まれたり避けられたりした。ジムでは唯一のアジア人なので、行くのが怖くなり2 週間ぶりに勇気を出して行ってみたら、やっぱりなんとなく避けられた。「私でもそうするな」と思ったけど、良い気持ちはしない。
中道左派PD 党は「中国人を助けよう」キャンペーンをやり、中国人とハグしよう、握手しよう、と言って周り、中国人経営のレストランでわざわざ集会をやったり。中国とのビジネス利権目当て。PD 党の党首であり、ローマがあるラツィオ州知事のニコラ・ジンガレッティは見事に感染。ダイアモンドプリンセスの乗客も、中国から戻ってきた人も、イタリア人なら14 日間の隔離。中国からの飛行機もストップさせた。けれど他のヨーロッパの国を経由して、いくらでも入ってこれる中国からの人々はそのまま野放しという、謎の対応。このフリだけの初期対応と、遠い中国のことだろうという考えが、感染拡大の大きな理由と思う。
2 月21 日、イタリア北部で初の死者が出る。Schiavonia (Padova) の病院で78 歳の男性が死亡。ロンバルディア州で感染者急増 17 人。Castiglione dʼAdda (4.600住人), Codogno( 16000) , Casalpusterlengo( 15200) の3つの町は、外出制限、行き来の出来ないレッドゾーン指定された。駅も閉鎖して電車停めない。学校ももちろん休校。Casalpusterlengo のUnilever 社(ユニリーバ)の工場で働いていた38歳の人が感染。大工場内での感染が懸念された。この日を境に、私の危機感は増した。ちょうど子供たちの学校がミッドターム休みになり、スキーやらヨーロッパ旅行やら、考えていたが、旦那に「いまはやめておけ」と言われて近場で過ごすことにした。
2 月21 日、イタリア北部で初の死者が出る。Schiavonia (Padova) の病院で78 歳の男性が死亡。ロンバルディア州で感染者急増 17 人。Castiglione dʼAdda (4.600住人), Codogno( 16000) , Casalpusterlengo( 15200) の3つの町は、外出制限、行き来の出来ないレッドゾーン指定された。駅も閉鎖して電車停めない。学校ももちろん休校。Casalpusterlengo のUnilever 社(ユニリーバ)の工場で働いていた38歳の人が感染。大工場内での感染が懸念された。この日を境に、私の危機感は増した。ちょうど子供たちの学校がミッドターム休みになり、スキーやらヨーロッパ旅行やら、考えていたが、旦那に「いまはやめておけ」と言われて近場で過ごすことにした。他の友人たちは、みなあちこちに旅行している。
3 月2 日、学校再開。再開前に、学校から「中国とイタリア北部のレッドゾーンに滞在した人は、連絡をしてください」というお達し。手洗い徹底、学内の各所にハンドサニタイザーが設置されての再開。インターナショナル校なので、ミッドターム休みに、多くが世界各地に旅行してきたはずで、不安は多い。たくさんいる中国人生徒は、ほぼ全員学校欠席。3 月1 日から娘が行くことになっていた学校のバルセロナ旅行はキャンセル。
3 月4 日、「明日学校休み?」と友人から来たメッセージに「いや、そんなわけないです。休み終わったばかりなんで」と返信していたのが14時。おかしいなと思って調べたら、「一斉休校か!?」という報道が午後から出始めていた。学校からは、16 時頃に「かなり高い確率で明日から、または週明け月曜から学校休校になるので、その心構えを」というメールが届く。そして、18 時すぎに実況中継でコンテ首相とアゾリーナ学校担当官の会見。。。。というわけで、学校いきなり、行けなくなりました。3 月15 日まで、という発令ですが、うちの学校は「いつまでになるかわからない」と。学校はネット授業を1 日で準備してくれて、翌々日からは朝9 時のモーニングセッションからはじまり、きちんと時間割が出て勉強する、それを教師はフォローする、という形が、ほぼ整う。もともと、やたらとコンピューターを使って勉強する学校だったから、で きたこと。すぐに2 人の子供、それぞれのためのPC をオーダー。経済的な余裕がない人は、どうするんだ? と思うが、この学校は、そういう問題を抱えている人はいないので、関係ないらしい。
この日から、私は家から出ないようにした。子供たちも出ていない。—3 月8 日首相令: ロンバルディア州及び北部14 県における人の移動を禁止
移動規制がはじまる前に、ミラノからイタリア南部に移動する電車に乗ろうと必死になる人々のニュースを見て、「これはまずいな」感が増す。—3 月9 日首相令: 8 日首相令の移動禁止規定を伊全土に拡大
北部だけだろうと思っていたら、たった1 日で、ローマも、どこもかしこも、イタリアじゅう、移動制限がかかった。いまいるコミューネ(県)から出ることができない。つまり私たちはローマから出られなくなった。うちは田舎に別荘があるのだが、そこに行くのはもう無理。イタリアは別荘を持っている人は多く、ローマよりは環境の良い別荘へ移動した友人も。彼らは逆にローマに戻れない。うちは旦那が外出しても一番捕まらなそうな「仕事の理由」があるので、外出担当は旦那に決める。しかし彼も、オフィスには来るなのお達しが出てリモートワークはじまる。—3 月11 日首相令: 必要最低限の生産活動を除く生産活動禁止
外に出る人が多すぎるので、この日から取り締まりが厳しくなった。バーやレストランの営業禁止になっているのに、食料品店の前で夜遅くたむろして飲んだりする若者が多い。元気に動き回る若者が問題。「お爺ちゃんお婆ちゃんに会いに行く、は禁止」と、何度も注意が出ている。うちの上空は毎日11 時ぐらいに警察のヘリが巡回。上から見て、パトカーに連絡して、警官を回す仕組みらしい。この頃、イタリアじゅうの刑務所で暴動のようなものが起きる。狭い刑務所にいたらコロナ感染するとの主張で、実際に刑務所破りも起き、犯罪人が町へ飛び出した。—3 月20 日保健省命令: 公園等へのアクセス禁止,運動は自宅周辺で単独で行い,他人との対人距離を保つ場合のみ可能
能天気な人たちは、「会社も休みだし、誰もいないし、いいじゃん!?」 と、やたらジョ ギングしたり散歩したり、わざわざ公園でグループで体操したり。「これだけ言ってんのに、まだわからんのかーーー!」と、各市で市長がお怒り動画を流した。バットを持って「おまえら!」と睨みを効かせたり、「君たち、卒業パーティだって? 見つけたら、俺が警察を出動させるよ。その警察は火炎放射器を持ってお邪魔します」とか過激。特にイタリア南部の市長たちがすごかった。感染者数の少ない南部へ規制を破って移動しようとする人々多数。南はもともと、インフラもなにもかもがむちゃくちゃ。全体的に貧しい。そこにウィルスが来たら、ひとたまりもないから、市長たちの必死の叫びは理解できる。わがローマ市の市長、ラッジ女史は「家にいてください」動画を小鳥が囀る誰もいない美しすぎる公園から。「市長だけお散歩OK ?」とか、「素敵な小春日和を見せつけられて、ますます外に行きたくなった」とか、大 不評。
うちの家の屋根で、若者が水着で日光浴をはじめたので、追い払う。—3 月28 日保健省・インフラ運輸省命令:
外国から伊に入国する者は地方保健当局へ通報し,14 日間自己隔離を行う。—4 月1 日首相令:4 月3 日まで出されていた様々な政令を4 月13 日までに伸ばされた。
というわけで、学校はまだまだ休み。4 月13 日も難しそう。
3 月31 日内務省通達で、「未成年の子供と親のお散歩はOK、ジョギングはダメ」と出た。ただし「必要な状況、あるいは健康上の理由で、親は1 名のみ。家の近所のみ」いまこの時点です。イタリアの感染者数が、少しずつですが下降線を沿いはじめ、やっとピークを越えた、のでは? と言われはじめた。では、いつ家から出られるようになるのか? 学校は? パスクエッタ(パスクアの後の祝日 4 月13 日(月))が、今の法令の期限。学校などは、まだまだ行けない気がしている。
日本では、多くの人が「安倍首相が悪い!」「保証しろ!」と騒いでますが、イタリアは完全にロックダウンされて、数日たってからやっと予算をつけました。ロックダウンの仕方も夜の10 時にいきなり「明日から!」という勢いで、文句を言ったところでどうにもならない。もともと、普通に病院行ったら、検査のアポ入れられるまでに数週間とか、ざらにある国です。書類を作るのに、何度も間違えられて、数ヶ月かかることもある、というのがローマ市役所です。
3 月5 日に75 億ユーロの刺激策のあと、3 月11 日に出たイタリア政府のコロナ対策予算は250 億ユーロ(約2 兆9,500 億円)。このお金をどこから捻出するのか、よくわからない。ユーロボンドというEU全体で経済的に助けあうプランを頼んだが、ドイツとオランダに却下された。みなさん、ドイツのメルケルさんがえらいと思ってますが、イタリアが一番困ったときにわざわざ医療用品すべてをブロックしました。EU 銀行のトップが「イタリアは助けない」って言っちゃったから、大幅に株下落。EU のイタリアいじめはひどい。
コロナ経済対策プラン、間違って理解している点もあるかも、ですが概要は以下の通り。
フリーランスの観光ガイドなど、絶対的に著しく収入が減った人は、3 月分として600 ユーロが支給される。INPS という政府の社会保証オフィスに連絡を、ということですが、4 月1 日の申請開始日に、INPS のサイトはクラッシュしているそう。
理由なしの解雇は2 ヶ月間禁止、収入の低すぎる人には100 ユーロのボーナスを政府が負担。子供がいる家庭で、必要にかられる人は、600 ユーロのベビーシッター費を支給。商業施設の賃貸料は滞納可。また6 割を政府が負担する。個人の住居の賃貸料に関しては、何もヘルプはなし。
ローマ市は90 万ユーロ(約105 億円)をレストランやバーのために予算をつけました。食料品、生活必需品を買うための買うためのバウチャーを支給する模様。ホームレスの人たちのシェルターも500 人分増床。各世帯に500 ユーロまで支給。ただし、収入や持ち家のあるなしや、様々な条件があるらしい。国が各市に、予算を渡して市から市民に渡す仕組みですが、市長が何党なのかで、その党よりの市民がもらいやすい。イタリアはいつもそうです。
つまり、予算は付いているけれども、それがきちんと必要な人に平等に届くか、というと、たぶんそうはいかないだろう、というのがイタリアです。
なぜイタリアがここまで感染者と死者と出してしまったか?
理由は、たくさんある。
● ボディタッチの多さ。密に仲良く一緒に、大声でしゃべりまくるお国柄。家族とか親しい友達だったら、頬を二回合わせるのが挨拶。そうでなければ、握手をする。それが礼儀。家族は親密に行き来する。高齢者も活発で、集まってカードをやったり、喋ったり、ともかく長いこと集まっていられるバーみたいな場所が、たくさんある。みな、よく喋る。大きな声でしゃべる。飛沫は飛びまくる。
● 一番はじめにレッドゾーンになったエリアが都市部ではなく、田舎だったこと。病院、役所、もろもろの体制が整ってなかったと思う。高齢者も多い。
● 医療体制がもともとダメ 機械が足りない
日本ならば、だいたいレントゲンやエコグラフィー、血液検査ぐらいなら、近所の医院・病院にに行って一箇所ですぐできる。イタリアはホームドクター制なのだが、ホームドクターは検査機器はまずなにも持っていない。別の専門施設に行って、検査してもらう。で、さらにその検査結果をホームドクターに持って行って、と、非常に面倒。大学病院や、総合病院は、もちろんある。医者の腕もいい。けれど、とにかく検査機械が少ない。今回問題になったのは、人口呼吸器。ミラノの大病院にももともと数台しかないらしい。もともと少なく、準備もしてないところに、一気に感染者増加。崩壊するに決まっている。自宅で療養する人のための、酸素ボンベも足りない。備え、というものが、ない。10 年ぐらい前のモンティ政権のときに、医療機関は大幅に予算カットされていて、その頃からたくさん閉院や、医者や看護師に賃金が払われないままだったり、もともとボロボロ。、以前友人が大学病院に1 週間入院して、一度もシーツ交換はなかったという衛生状態。
● 情報収集能力が低いのか?
3 月20 日ぐらいに「日本には魔法の薬がある!」というYoutube 動画がイタリアで周り、アビガンを買え!と、みんな必死になった。薬は手探り状態なんでしょうが、効き目があった数種類の薬の存在は、普通に報道に出ていて私レベルで知っている。なのにYoutuber のおかげで、その存在をみなが知り、そして国もそれを機に認証する、というのは、この国の専門家は何をしているんだ?と思いました。数日前にフランスが承認した薬も、そのあとすぐにイタリアも承認。これだけ死者を出したイタリア、Youtuber や他国を待たずに、なにかできなかったのか? 旦那いわく「この政府に聞く耳を持つ人間がいないから」と。その後も「ウィルス源は中国の実験コウモリだった!」って、騒いでいますが、それ1 月に出たネタ。。。遅すぎ。。。。
といったところです。そうそう、「バルコニーから歌を歌おう」「Andrà tutto bene(すべてうまく行くさ)と虹の絵を描いて外に張り出す」「医療従事者のために、12 時に一斉に外にむかって拍手をする」など、さまざまな市民の表現活動が行われています。ちなみにローマの中心部に住むうちの周りでは、一度も見ていませんが。私はひねくれものなので、助け合ってる行為に酔っている感じがして、好きではありません。しかし、毎日毎日、感染者数グラフや、製薬会社のサイトや、日本のやり方に関して、ネットで情報収集ばかりしていて、頭も心もおかしくなってきています。。。すべてがうまく行くさーー、ぐらいでいたほうが、良さそうです。
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こっちは自粛して もう2 週間目に入るよ。日本もやばくなってるね。やばいのは 、目に見えないし、物にも菌がついてる可能性があるって事。結構神経質になってる人いるよ。イタリア、ドイツ、フランスもう ヨーロッパ全体的にすごい。アジア人だ からって 差別は俺はまだ受けていないけど、有るみたいね!
今は基本 外には出ない。5 人以上集まらない イベントは全て禁止 。5 人以上で集まったりイベントしたりしたら 1万円程度の罰金。公園は封鎖。飲食サービス業に限って6ヶ月間の 給料80 パーセント保証 オーナー抜き。家賃は保証するとかしないとか? 俺の彼女はマッサージリンパトレナージュしてるけど、保険が効くマッサージなので 80 パーセント保証されるらしい。
スイスで正式に発表された(英訳)
スイス連邦は現時点で人口100 万人あたり1 万件のコロナウィルス検査を実施。単純計算するとスイスの総人口は約800 万人なので総計約8 万件の検査をしたということになる。陽性確認患者は1 万人以上。100 人に1 人の割合の検査。
Srf 15:33(英語で)Berset: おそらく世界で最も高いテスト密度。バーセット連邦議会議員は, カントン(県)との“ 優れた” 協力を賞賛しています。 統計的には、 彼らはすぐに10000 万人の住民10000 のテストを受けました。これはおそらく世界で最も高いテスト率を持っている。または少なくともトップライダーの一人だと保健大臣は言う。彼は既に連邦議会の対策を実施している人口がどのように満足している。この規律が長く続くことを見なければならない、とberset は言う。まだ時間かかりそうだけど、今はなるべく人と接触しないようにしてるよ。散歩以外。まだ散歩できるだけまし! 買い物も人数制限 take away の店もポストも銀行も店内に3 人までしか入れない待つときも 1 ー2 メートルの間隔 で待ってるよ! ほんとに世にも恐ろしい世界恐慌が来そうだね!
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ブラジルのサンパウロ州の田舎に住んでいます。サンパウロ市から車で1 時間ぐらいのところです。カブレウヴァという町です(Cabreuva)。
ブラジルのメディアにでた第一の感染者は2 月26 日で初の死亡者は3 月17 日でした。どちらもサンパウロ市でした。そして4 月4 日時点では1 万人の感染者を超えまして亡くなった人は445 名です。
コロナが広まり始まった時には薬局などにあったマスクや殺菌消毒のためのアルコールゲルが売り切れ、仕入れることができたお店とかではぼったくりなどがありました。またスーパーでは日本同様になぜかみんなトイレットペーパーを大量に買っていました。
政府からの外出を避ける提案は3 月中旬ごろからでて、日系企業のトヨタ自動車ブラジルはライン従業員に3 月24 日からそしてホンダ自動車は同月の25 日から集団休暇を与え、事務所従業員等には自宅業務ってかたちにしました。
トヨタ自動車は4 月5 日に復帰する予定でしたが現時点22 日まで延長になり、ホンダ自動車は27 日予定になっております。その他の会社も集団休暇です。
商売のほうは重要商売しかやっていません。スーパー、薬局、医療関係そしてレストラン、だけどレストランは配達だけになっております。
1 週間前から政府は外出避ける提案から外出禁止に変更しました。
企業の対応としてはこの初期時点では有給休暇ってかたちで30 日間与えました。失業や経済問題を軽減するためには次の策を出しました。
会社としては従業員と話し合い整合をとったうえで作業時間を25、50 又は70%減らすことができそれに伴って給料も25,50 又は70%減らすことができます。もう一つの策は従業員を2 か月間解雇ってかちになり会社は給料30%を支払いそして政府は解雇手当を払います。
そして無職、個人経営者などには政府は600 レアル(12,172 円)を払います。学校のほうは7 月の休みを早めたかたちなっておりますが、オンライン自宅授業受けれるような形にすることになっています。
自分の日常ですが、企業をサポートする個人会社をやっておりまして、現在アテンドをしている会社があります。日常としては会社へ仕事に行って帰宅したらもう本当に必要がない限りは外出をしません、会社ではマスクをして仕事をします。
気持ちは不安ですね、見えないものであって誰が感染しているのかもわらないしそしていつ終息するのも全然読めないのでそうなってくると仕事のほうも先が見えないですよね。
そしてブラジルのもう一つ悪いところは牢屋に入っている罪が軽い受刑者や60 歳以上の受刑者を刑務所から出しました。おかげでサンパウロ市では犯罪が多くなってきました。
早く収まってほしいですね。 -
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ブラジルは皆んな自宅滞在にされている…
学校も無し、仕事はホームワーク…
それはそれでヤバイと思う…ブラジルは経済的に不安定だから…
みんながお金無かったら…強盗やらと ブラジルではカーニバルで一番金儲かる州はリオとサンパウロ
コロナのことは知っていたのにカーニバルやってから騒ぎ始めた
今年もデングが多発しているけど…
デングに掛かるのは貧乏人の方が多いから何にもせず…
と…みんなが冗談みたいに言っている
ある意味ブラジルでは本当だ~コロナに掛かってブラジル広めさせたのはブラジル人のお金持ちさん~
外国へ行ける人達が持ってきた病気… だからすぐ大騒ぎになったとブラジルのマスコミはあんまり信用できないから
特にGloboTV
大統領と喧嘩をしていて…何が本当で…何が嘘かさっぱり
誰か亡くなったら、全部コロナのせいにされる
それが大統領のせいだとか -
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こちらメルボルン。
COVID-19 に対して、数日ごとに出される政府の規制は毎回厳しくなってます。
今のところ基本的に「Essential Activities 」(必要なこと)以外は外出禁止!その「必 要なこと」とは、買い物、健康上の理由での外出や運動、Education やWork へ移動と書かれているけど、実際、学校はほぼ休校、仕事も皆、自宅勤務の人が多いよう。。
公の施設は全てシャットダウンしており、パフォーマンス関係の公演、イベントも中止、もしくは予定の立たない延期のため、アーティスト達はうろたえてます。もちろん、劇場、図書館、ジムなども閉鎖のため、アクティビティとしてできるところは、今のところ散歩と庭仕事。散歩していると、やたらと庭を耕している人たちが目につき、密かに微笑ましかったり。。
でも、今週からは2 人を超える人たちの集まりも禁止!
「Social Distance」は常にキープせねばならず、1.5 メートル以上近づいてはいけない。買い物に行っても、1 回1 回に店内に入れるお客さんを制限し、マーケットで列に並ぶのにもロープとかが引いてある。お店はtake away のみ(日本でいうテークアウト)、野外で座るところにもバリケード的に囲いがされていたり、失業保険のために並ぶ人たちの列が数キロ以上に及んでいたとかで(友人は6 時間待ったと言ってた)ちょっと緊迫した様子のような状況には聞こえるけれど、実際、今年始めのあのすごい山火事の時に比べたら、まるでモノモノしさがない感じ。あの時みたいに空は灰色でなく空気はきれいだし(車も少なく、飛行機はほぼ飛ばない!)スペースの広さと、周りにある緑の多さのおかげで、こう言ってはなんですが、個人的には心に少し平和が戻ったような感じです。私は食べ物などはマーケットで買うため、普段はスーパーには行 かないのだけど、スーパーではトイレットペーパーは勿論、小麦粉、砂糖、パスタ、缶詰が一切無いらしい。でもそれを聞いて「一番不健康なものが一番先に売れるんだね」と笑っている友達もいる。 確かに!笑そうはいっても油断は禁物。ここオーストラリアの広大な土地には、東京と同じぐらいの人口しか住んでないので(土地は日本の20 倍以上!)、これだけスペースがあればコロナは広がりにくいのでは?と、初めは私も見くびってたんだけど、やはり、コロナさま、容赦は致しませぬ。グラフの伸びは少し緩やかにはなったものの、現在患者数5300 人以上。よく言われているように、自分に症状がでなくてもウィルスの「運び屋」になり、免疫力の低い老人やその他の病弱な人に移すことがあるいうことで、それぞれ個人の社会的責任のようなものが叫ばれてます。
「1 人1 人をもれなく守るのがオーストラリアだ~!」というようなことを首相はカッコつけて言ってたけど、少ない人口の国だからこそ、個人個人の自覚と認識がクローズアップもされるんだとは思う。政府は、失業者「Job Seeker」(仕事を探している人)に対する金銭的サポートを増やすことを発表し、また自営業の人やビジネスオーナーにも、2 週間で1500 ドルぐらい出すというちょっと太っ腹な「Job Keeper」(仕事をキープする人)という手当を出すことをつい数日前に発表した。私も自営業なので、登録・返事待ちの段階だけど、実際にはあちこちで情報混乱や、オンライン上のクラッシュが結構起きているみたいで、本当にもらえるのか、審査がたくさんあるのかは、これからやってみないとわかりません。
世界中どこでもそうかもしれないけど、今この状態に相当パニクってる人達は多く、これからおきてくる経済打撃の凄まじさを説いている記事は多いです。外で歩いていても、「自転車取りたいからその場所から離れて!」と完全防備でピリピリしている人達にも出くわすけど、「今こそ自分たちの過ちに気づき、精神性とスピリットをとりもどし、自然にコネクトして行きましょう!」という人達もいる。今は外国からだけではなく、他の州から帰って来る場合でも2 週間は「Self-Isolation(自己隔離)」しなくてはならないのだけど、「普段からひきこもって自己隔離してるから日常とあまり変わらないわ」と笑う友人もいたりする。確かにこういう時は笑えるぐらいの余裕を持ちたいところ。笑いは免疫力を高めるそうなので!
私もたくさんの仕事や、関わっていたイベントがキャンセルになったけど、こんな風に自宅にずーと居続けることがなかったので、皆さんのように庭作業したり、今までできなかった書類の整理などができて実はちょっと嬉しい。これが何ヶ月続くとこうはいかないのだろうけど、今は、ニュースばかりをみて恐れにつつまれてしまうより、なるべくポジティブに行こうと思ってます。ラッキーなことに、この近くには、小川や緑の多いBush もたくさんあるので、近くに散歩したり(必要なエクササイズ・カテゴリー)友達の作ったマーマレードやお野菜をもらったり(1.5 メートルの距離)、キャンセルになったワークショップをオンラインのZOOM でしたりして、いろいろ条件付きだけど、今のところクリエイティブにやってます。
これからもいろいろと大変なことが続くと思うけど、日々感じているのは、今こそ自分たち人間が作ってきたアンバランスな世界、異常気象や自然破壊など様々な現象を見つめ直し、この土地の原住民アボリジニーの人たちが古代昔からしてきたように土地につながり、スピリットを高めていける(もしかしたら人類最後の)チャンスのような気がしてます。
今週末には、世界各地で同じ時間に集団瞑想をするという企画もあるらしく(感染された方達やご家族達にヒーリングのエネルギーを送り、ウィルスが収まるように祈る)私も実は、参加してみようと思ってる。ちょっと宗教くさく見えるけど、実際、最近の山火事の大惨事の時にも、皆で同じ時間で祈り、雨が降ることをイメージする、という企画があり皆で「祈る」と本当に数時間後に雨が降り、集団意識と集合的無意識の凄さを今更ながら感じている人は多いようだ。このオーストラリアの土地ならでの通気性と広大さの中、恐ろしいと思われることが日々起きても、ニュースだけに踊らされず、誰かが言ってたように「神様がくれたギフト」の中スローダウンし、太古のたましいみたいなものにに繋がっていけたら、と日々思えてならないのは私だけでしょうか。そう、きっと今こそ目醒めの時!
ちょっと話それるけど、最近友人に紹介された映画ー「美しき緑の星」の日本語バージョン。
https://vimeo.com/162824634
この映画はヨーロッパやロシアでは発禁になってたみたいだけど、今この時期にみて、地球について考え直したい感じ。かなりポイントついてます最高! -
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ポルトガルの南、アルガルヴに在住のアーティストです。海のそばの小さい町で都市とは違うので、あまり切迫感は(まだ)ありません。一応、ポルトガル政 府は緊急事態宣言をしていて、学校、店舗(食糧品店、パン屋、生活用品店、スーパーを除いて)閉鎖。基本的に同居人以外の人と会うのは控える、人との距離は2 メートル以上空ける、消毒、手洗い、とスタンダードな規制です。いつでも自由に海辺に行ったり、野原に行ったり、家族単位で外に行けるので、前に住んでいたルクセンブルグにいるよりも解放感はあるかなあと思います。
3 月のはじめの頃ルクセンブルグに仕事で行きましたが、飛行機に乗るときにトレイやアームレストを神経質に消毒液で拭いたのを覚えています。公演のセットアップをしていたテクニシャンがコロナグリーティングと言って肘同士で握手していて(でも考えたらダメじゃん。絶対2 メートル以内近づいているじゃん。)その一方、私は公演に来てくれた人々とルクセンブルグ形式(頬に3 回キス!)で挨拶しまくっていて、失礼になるのもいやだけれどでも本当にこれでいいのだろうかーと頭の中がぐるぐるしていたのも覚えています。帰りの飛行場ではちょうどイタリアのロックダウンがはじまったところで次々にイタリア行きの飛行機がキャンセルされていました。
それからヨーロッパでは1 週間単位、いや1 日単位で状況、対策の変化が変わってきている感があります。医療機関の準備が感染速度に追いつかないので、隔離政策というのはしっかり理解ができますが、それが警察や軍隊にこれまでにはない権限を与えるシステムを用意する口実になっているのが怖い気がします。
生活保護の面では、ルクセンブルグは財政豊な国でアーティストに対して補助が出るので公演や創作がキャンセルになってもあまり危機感はないような気がします。ポルトガルはルクセンブルグのようには全く行きませんが、フリーランスの人向け、12 歳以下の子供がいる人などへの補助金を申請できます。あと政府が家賃を払わなくていいという法律を検討中だそうです。歓迎なのは、ポルトガルでこのコロナ状況をきっかけに、不法滞在の外国人すべてに許可書を出すことになったこと。すべての人が医療機関を社会福祉を同様に利用する権限を持つことが出来るということです。
このコロナウィルス状況は色々なものが入り組んでいる複雑なもので読み取りが難しいですが、病気が広がること苦しむ人がいること亡くなる人が出ることを出来るだけ最小限に抑えるということを第一とした上で、私たちには冷静に考察するべきことがあるような気がします。
メディアの煽るものに翻弄されないでしっかりとした知識を探っていくにはどうすればいいか、メディアの企み、その陰で何が準備されているのか。私たちが家に閉じこもっている間に世界でどのような政治的なそして経済的な動きがおこっているのか。
この状況で工業、交通が止まったことによる、環境の良好(二酸化炭素排出の減少、野生動物の活性化など)をどう受け止めるのか。
このようなことがこれからまた頻繁におとずれる可能性をふまえて、そのための準備対策(地域から世界規模での)はどのようにつくっていけばよいのか、産業、経済が崩壊するときに、自給自足で生きていく準備をどのようにしていくのか。
と塩田にいつもに増してたむろする(人があまり通らなくなったので、数は2 倍に、そしてとても近くでのびのびとしている)フラミンゴを見ながら考える日々です。 -
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- Germany
- Berlin
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こちらベルリンは、他のドイツの街と比べると比較的落ち着いて居る様です。全て友人の伝聞で目にしている訳じゃないから詳細は分からないけど。
でもここベルリンや他の街でも外出する際は、写真付き身分証明書と住所登録書を持って行かなきゃなりません。でも、ご存じの通りイタリア、スペイン、フランスは大変そう。
ミラノは基本的に外出禁止で、買い出し時も200m以内で買い物を済ませる、というルールだと言っていました。スーパーお店がその範囲になかったらどうすんねん。
でも、夜なんてゴーストタウン歩いているみたいで綺麗ですよ。こんな事今までなかったですからね、クリスマスの夜さえ少しは居ますからね。
しかしここベルリンも基本的には外出するな、三人以上で歩くな、と言われているので、僕と彼女も家にずーっと居ます。work from homeですね。
今年は経済だだ下りでしょうね。
しかし、今週金曜日にはフリーランサーの補助金申請がスタートするという事で、働いていない人もみんな落ち着いていると思います。一回最大€5000申請出来ます。
僕は去年大学院を卒業したのでその時のネットワークで日々フリーランサー、アーティストの情報が流れてくるのですが、厳しいながらも生活は保証されるので、イベントが飛びまくっている中も、ポストコロナに向けて着々と力を溜めているのを感じれます。20200331
助成金の申請から36時間で口座に入金されたのです。€5000。非常に驚いた。そして猛烈に感動しました。そんな顛末が前回のやり取りから発生しているので、それを書きたいですね。20200401
1月の終わり頃から、職場にいる広東出身の友人から、中国が、特に南部がどんな感じなのかは耳にしていました。でもその当時は、あの強権的政府が施行する法令や人々の対応を見て、ドイツ、ベルリンにまでウイルスは伝播しないだろうと楽観視していました。実際、3月の上旬になるまで、僕を含め周囲の友人もWHOがパンデミックを宣言するまでの事態になるとは予想だにしませんでした。中国本土と香港出身の友人を除いては。彼らは、レストラン(当初は18:00まで営業OK)、バー、映画館、劇場、学校、スポーツ施設、売春宿等にイースター明けとなる4月19日までの閉店指示が出た時、「2ヶ月で解除になったら良い方だ」と言っていたくらいです。実際それくらいの期間が必要かは現在全く解り得ませんが、この新型ウイルスにはこれくらいの警戒が必要だったのでしょう。
上記の指示が出たのは3月14日、17日からの適用でした。そこから次々と周辺各国の動きも慌ただしくなり、その週に予定していたマルメとコペンハーゲンへの旅行は中止。旅行予定日にデンマークの国境は閉鎖され、2日後だったかな?にベルリン-コペンハーゲン間のEasy Jetの運行も停止されました。渡航していたら難儀な旅程になっていたでしょう。続いてポーランドもチェコもドイツとの国境を閉鎖。5月にはプラハのパフォーマンスフェスティバルに参加する予定だったのですが延期となりました。しかし延期開催しても今後プラハに行けるかどうかは誰も分かりません。そこでフェスティバルのテーマも開催方法も全て変更して実施する事となりました。新しいテーマは「物理的に同じ時空を共有する可能性のない対人・芸術間におけるネットワークの構築方法」。観客もパフォーマーも同じ会場に集まれません。その条件で行われるパフォーマンスとは一体どんな形になるのでしょうか。丁度昨日の午後、テーマ変更後初となる会議をzoomで行いました。ライブストリーミングはしない、という挑戦的な条件を付け加える事で合意しました。こうやっていつだって色んな形の表現が生まれていくんでしょう。僕は妊娠して出産でもしようかと思います。そういえば、先日お話ししたフリーランサー、10人までの小企業事業者へのベルリン市からの助成。その話をしましょうか。
先程の法令が適用されてあらゆる仕事がキャンセルされました。しかし、同時にベルリン市から助成が出そうだというニュースが流れ、僕が在籍していた大学院のメールアカンウントにも助成に関する多くの情報が寄せられ始めました。中にはロベルト・コッホ研究所のコンタミナントスカウト募集、という内容もありました。仕事内容はコロナウイルス罹患者に関する電話調査。ドイツではウイルスの移動経路を可能な限り早期段階で発見することが重要だと言われています。当然ですね。患者ではなく、あくまでもウイルスを追跡することに意義をおいて。ワクチンが未完成の今、やらなければいけないことはウイルスの移動先と振る舞いの観察と分析、それに対応する処方です。ウイルスに感染した罹患者を特定することにより、病状を観察してウイルスへの理解を深め、同時に患者には最適な対処が可能となるのですから。うちのホームドクターもロンバルディアで大騒ぎになり始めた3月上旬すぐさま発熱外来を設置しました。通常の入口とは別の入口を設けています。そしてビデオコンサルタントも始めました。話を元に戻しましょう。
3月19日、ベルリン市のウェブ上で個人事業主と小規模事業者に対する緊急助成金、そして貸付制度の内容が発表されました。計6億ユーロ。一般会計からの予算割り、と書かれています。ちょっと驚きです。他の州と比較しても裕福とは言えないベルリンでこれです。他の州はどうなっているんでしょうか?友人に聞かないといけませんね。申請方法はIBB-ベルリン投資銀行にて説明される、とありました。
3月24日、IBBのウェブサイトで詳細が発表されました。対象者はフリーランサーと5名まで雇用者を持つ事業主と10名までの事業主。5000ユーロもしくは9000ユーロの助成金。1億ユーロが当面の間利用可能。27日12:00からウェブ上で受付開始とあります。
3月26日、メールで27日に申請するにはIBBへの事前登録が必要、今すぐに個人登録をするように、という内容が流れてきました。情報通りIBBのサイトに行くとqueue-itというサイトに飛ばされました。そこは先着順でバーチャルの列に並ぶ仕様になっており、僕の番号は4444番。縁起が良すぎる番号です。しかし、これが何時まで経っても動かない。初めてのことなので、友人とメッセージをやりとりしつつ状況を確認していたのですが、これはサーバーがクラッシュしたな、という話に落ち着いたのが夜の1時。しかし、修復や再開のアナウンスも何もなく、自分の番が来たら10分以内にログインする事になっているので、うつらうつらしながら一夜を過ごしたのでした。
3月27日朝、事前登録は必要ないとの情報が流れてくる。そして13時ちょうど。IBBのサイトに行っても繋がりません。多人数が同時にアクセスしているのでダウンしているのでしょう。30分程して戻ってみるとIBBに繋がり、またqueue-itのバーチャル列へ。番号は20732。この30分の間に20000人以上が行列に並んだことになります。しかし、この日も途中でストップ。11519までは進みました。
途中様々な情報が錯綜していましたが、紙の書類を用意して現実の行列に並ぶことを考えれば全く問題ありません。それどころか3月19日に発表されてから一週間以内にここまで情報を収集整理して、管理下にある能力を計りながら決断を下し、システムを構築して運用まで漕ぎ着ける進行速度には驚きしかありません。しかも、官僚的と言われるドイツではどのような申請にしろ非常に数多くの書類を用意することが要求されますが、今回は喫緊の問題に迅速に対応するため、可能な限り非官僚的な行程にすると広報を通じて告知されました。通常通りの対応ではこの危機を乗り切れないという行政の態度が、切実で誠実に市民に伝わります。実際に28日の夜に順番が回って来て申請した際には、名前、Identifikationsnummer(マイナンバーみたいなもの)、住所、メールアドレス、ウェブサイト、事業登録番号、事業人数、あとはこの助成に対する反訴はしないなどの誓約のような文言にチェックを入れて終了です。所要時間は15分程度、A4で6枚の分量でした。事業登録番号は持っていなければ空欄で構いません。
そして、40時間過ぎたあたりの30日午後、タブレットに入っている銀行アプリの入金音が鳴り、確認すると5,000ユーロが入金されていました。非常に驚きました。そして猛烈に感動しました。レストランを営む友人は14,000ユーロ受け取りました。
2日経過した今日(4月1日)の午後、「入金したからね」というメールが届きましたが、それのみ。領収書や請求書の類は全くなく、手数を極限まで省いています。今日受け取った情報で、まだ確かではありませんが、ドイツ連邦政府も個人事業主と小規模事業主に4,000ユーロの緊急援助を提供するという話が流れて来ました。エイプリルフールですかね。ドイツでのニュースが日本語でも流れていると思うのでご存知だと思いますが、連邦政府のグリュッタース文部大臣、ベルリンの文化行政に関わるティム・レナー、クラウス・レデラーが述べている芸術へのサポートを表明する言葉の数々。もちろん芸術および科学や経済と伴に醸成される文化は私たちが健康に暮らし、安全を担保するために必要不可欠であることには言及するまでもありません。しかし、それらの言葉の核は芸術だけを対象にして適用されるものではありません。国籍/性別/宗教に関わらず個人事業主や小企業事業を営む経済的に安定しない人々全員が対象です。彼女彼らは市民社会の構成員であり、その構成員の出来るだけ多くに不利益が講じることのないよう施策する。大規模な民主的組織を運営する原則だと考えられます。これから訪れるだろう経済不況により、行きつけのバーやレストラン、パン屋やキオスクが軒並み倒産し、大企業が運営する店舗のみになった街並みを想像してみてください。一種類の木しかない多様性の欠けた山に病気が流行れば一瞬にして木々は枯れ禿山になってしまいます。可能な限り多くの要素を含んだ社会や自然はしなやかで強靭なのです。
また、助成金を受け取って気づいたのは、今回最終的にベルリン市政府が用意した緊急助成金3億5000万ユーロ(貸付は別に確保)および他州が実施する緊急助成は、短期的ではあるけれどベーシックインカムのような実験的政策とも捉えることが出来るのではないかということです。誰もが衣食住および精神的健康を損なわない生活基盤を持って、人生の質を向上するため一定の金額を行政側が資金担保する。350万前後の人口を持つ都市で一定数の人間ではありますが、休業を余儀なくされた為に今後の事を考える時間が生まれた同時に当分の生活資金が確保された今、どんな風に現在未来を見つめどのような行動を取るか調査してみる価値があるやもしれません。現在、前述したメールアカウントには、ベルリンからの助成金を受け取りもし余裕があれば、という言葉と共に寄付の呼びかけが始まっています。寄付先が列挙されているリストには、レスボス島に避難している移民をベルリンに受け入れる態勢を整えようとする団体、パレスチナの医療体制と技術向上に協力をする団体、ベルリンのナイトライフを援助する団体、性産業に従事する男女やクイア向けの基金を運営する団体が挙げられています。
コロナウイルスにより公衆衛生の観点から私たちの行動は制限され、家族以外の人間と同じ空間で出会うのは難しくなりました。主な情報源はメールやメッセージを介して取得せざるを得ません。そこには毎回以下のような言葉が綴られています。「この情報はまだ知らない人に回してあげて」「あなたは独りじゃない」「最後の一人まで助けて貰えるから安心して」。
僕たちは一人一人異なる人間、いや存在だ。それは認める。しかし僕たち一人一人は脆弱で果敢ない存在だ。問題がある今、一緒に乗り越えよう。そんな空気が感じられます。メルケル首相もメッセージを発しています。Solidarität=連帯。知識を共有する。相互扶助する。
ポストコロナは確実に訪れます。良い時代にするため何が出来るか今から考えていきます。
about 000 |横浜市内で飲食店「やまのうえ」「カモメのバー」、ギャラリー・スペース「たけのま」を運営するファボリと、映像・ウェブ・グラフィックデザイン等、企画制作のヒトヒトプロモーションがお届けするフリーペーパーです。2020年、「たけのま」オープンとともに企画が動き出しました。紙とウェブ、両方での展開をしていきます。誰かの気づきになったり、地域により良い循環を生むきっかけになればと考えています。今回は特別編集、世界各地で暮らす仲間たちに近況を寄せていただきました。